シャトー勝沼の自社園はもちろん、契約栽培農園でも有機質肥料による土壌の育成と保護を徹底している。ワインづくりは土づくり。礫が多く水はけの良い土壌からは、自然に収量規制が働いてひと粒ひと粒の中に糖度が高くエキスが凝縮された果汁が溜まるようになる。収量を上げすぎると、どうしても味が薄っぺらになってしまう。ワインは、他の酒と違って水を大きく左右する。自然の収量規制が働く鳥居平のブドウからとれるエキスが濃縮された果汁は、結果的にいいワインとなって生まれ変わる。どこで穫れたかどういう栽培方法か、この二点が原料を選ぶ決めて。私どもでは、この鳥居平を中心とした勝沼町内に産地を限定している。いいワインを造るためには、地元で穫れる良質なブドウしか使わない、素材選びに決して妥協を許さない。